漫画の話ばかりで申し訳ないんだけど、さ。『魔人探偵脳噛ネウロ』を読み始めた。不思議な絵柄と感性の人だよなあと思って、引っ越し前にもちょっと読んでいた。無茶苦茶なデフォルメ。オーバな遠近法。それを時折、織り交ぜてきて、犯人のぐちゃぐちゃした感情を爆発させてぐにゃぐにゃと描いている。そんな不思議な印象の漫画だった。
で、最近、生活も落ち着いてきたので、また読み始めた。……おもしろい。
今、読んでいるのは11巻まで。だから、まだまだ全ッ然、最新巻には追いつけていないんだけど。でも、オンラインの世界にどっぷりハマって、オフライン(つまり現実だけど)を見られなくなってしまった人間たちとか、スーパー・コンピュータの中に作られた人格の死とか、読んでいて怖くなった。特に後者。主人公はHAL(ハル)という人格をデリートする。自由意志を持ったふとつの人格。動くし、喋るし、考える。それでも実体はない。コンピュータの中にしか存在しない人格。それをデリートすることは、殺人だろうか。主人公の女の子がデリートを選択したとき、何とも言えない気持ち悪さに襲われた。ひとつの人格が、彼女の指ひとつで死んだなだなあ。
大概、この漫画のキャラクタ造形はオーバで、意味不明な行動原理で動くんだけど、このHALの死だけは、妙に生々しくて、不気味だった。
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